PM7:58
「なに、これ……」
何度画面を見ても、数字はまだPM8:00になっていない。
なんで?
どうして!?
「あたし、言ったよね? 探すときはチカラは使わないって」
おかしそうに純子は顔を私に近づけた。
「でもね、他のことでチカラを使わないなんて言ってないよ」
そう言うと、私のスマホを指さした。
画面の表示が、PM7:00、PM7:10と次々に変わる。
「で、本当はこの時間なの」
PM7:59
「そんな、ずるいじゃないですか……」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…