ガタッ

足元になにか当たった。

目をこらして見るが、なにか箱のようなもの。

「なにこれ……」

タンスかなにかが置かれているらしい。

上部を触っていると、それは簡単に開いた。

中は広く、タンスの枠のように思えた。


……ここしかない。


私はその中へ入る。

縦に長いタンスらしく、横にならないとフタが閉められない。


なんとか内側からそれをかぶせると、真っ暗な闇が訪れた。