「わかりました」

うなずく私に、純子は満足したのかニカッと笑った。

「じゃあ、時間は44分間。その間に、私に見つかったらアウトね」

「44分……」

短いようで長い。

それに……。

「でも、純子は悪魔にチカラをもらってるんですよね? 簡単に見つけられるんじゃ……」

「大丈夫だよ」
なんでもないように純子は言った。

「でも……」

「探すときだけは、チカラは使わない。4分たったら普通にあたしは探すからさ」

本当に遊んでいるように言っている。

ワクワクした声に、私は戸惑いを隠せない。