教室に戻ってからは異様に眠くなった。


それでも、信じてもらえて良かった……。


「純子、大丈夫?」

慌ててお弁当を食べているあたしに、遙香と瑠奈が声をかけてくれた。

あたしが、屋上での話をすると、瑠奈はホッととしたような顔をした。

「良かったねぇ。ウチ、どうなることかと思ったよ」

「ありがとう。あたしも安心しちゃって」
そう答えながらも、遙香の顔つきが険しいのが気になる。

考えこむような顔で、首をかしげている。

「どうしたの、遙香?」
あたしの声に、ハッと顔を上げる遙香。

「うん……。なんかさ、おかしいなって」

「どういうこと? 濡れ衣が渇いて解決じゃないの?」
瑠奈がよくわからないことを言う。