「わかりました」
そう言う私に、満足したように部屋から出て行った。

ひとりになった私は、またベッドに座る。

期待はしていなかったけれど、ショックはあった。

たとえ【444の呪い】のことを話しても、きっとお母さんはまた笑うんだろうな。


用意をして家を出る。

バスに乗って駅前で降りるまで、私はなるべく広告などを見ないように注意した。


どこに【444】と書いてあるかわからないから。


電話番号や住所なども怪しい。

「あの呪いの数字さえ見なければ……」

目を伏せてバスを降りる。

駅を抜けて裏側に出ると、急に田舎の景色になる。