こんなあたたかさを感じたことなかった。

千夏や渚といても、こんなふうに心配されたりしたことないよ。

これが本当の友達なんだね……。

「今から塾なんです。用意があるから、行きますね」
なるべく明るい口調で言う。

3人の表情が苦しそうに見えた。

「すみません」
私は言う。

「本当にごめんなさい。純子にひどいことをして。仕方なかった、なんてウソです。本当はすごく後悔しています」

びっくりした。

そんなこと言うつもりもなかったのに、勝手に口が動いている感覚。


でも、これが私の本心なんだと思った。