太一が口火を切った。

「あのさ、純子の呪いの話なんだけどさ」

千夏みたいに拒絶されるかも、という考えが頭によぎったが、
「はい」
と、美鈴は素直にうなずいた。

「純子の言った名前の人がさ、どんどん死んでいってるだろ?」

「そうですね……」

美鈴の表情が曇る。

やっぱり美鈴も気にしてたんだ。

「兼子先生も亡くなったんだって」

瑠奈がそう言うと、美鈴は、
「え!?」
と、目を大きく見開いた。