『その上で、4時44分(午前でも午後でも可能)に自らの命を絶つことで、悪魔と契約をすることができる。

悪魔と契約をした者は、指定した日から復讐を終えるまで悪魔の化身としてこの世に存在できる、と信じられていた。

復讐を果たした後、その者は悪魔に喰われる』

「悪魔に喰われる……」

最後の文字だけが印象に残る。

黙って横を見ると、真剣な表情の太一と目が合った。


瑠奈がページをめくった。


『復讐の合図は、宣言された者が数字の【444】を見る時。

声は合図にならず、必ず数字を見るのが条件。

見てしまった者の前に、悪魔の化身は現れることができ、そのチカラによって滅ぼすことができる。』