「呪いの……? ああ、図書室にあるってやつだよね。確か……」

そう言うとスマホを取り出して、なにやら探し始めた。

「ラインで教えてもらったの。どこだっけ」

画面を熱心に見ている瑠奈を見ながら、太一は、
「でも、今日は日曜日だし学校の図書室は開いてないだろ?」
と、聞いた。

「うん。でも、町の図書館なら開いてるよね。学校の図書室にある本ならさ、図書館にもありそうじゃない?」

「なるほど」
そう太一が言った時、瑠奈が、
「あった。これだよ」
と、声を出した。

「なんていう本?」

私もスマホのメモ機能を起こして、構える。