「ウソだろ……」

黄色いナンバープレート、そこには黒文字で24-44と書いてあった。

バイクがゆるゆると止まる。

怒られるのを覚悟しているのか、おばさんが何度もバックミラーを見ている。

でも、俺は動けない。

24-44


【444】


そこから目が離せなかった。

「呪いなんてない」

自分に言い聞かせる声も、か細く聞こえる。

信号が青く変わり、猛スピードで軽自動車が走り出してもまだ俺は動けなかった。

呪いなんて信じていないのに。

急に、空が暗くなったように思える。