謝罪もねぇのかよ!

俺はクラクションを連打しながら、その車を追いかけた。

おばさんはあせっているらしく、ガクンガクンと車を揺らしながら走る。

「ふざけんなよ! 止まれよ!」

さらに鳴らすクラクションに、道行く人が目を丸くしているのが見えた。

ふざけんな!

ふざけんな!

追いついて怒鳴り散らしてやりたいが、相手もスピードをあげてゆく。


ようやく先の信号が赤に変わった。


ブレーキランプが小刻みに光ると、軽自動車は停車した。

「落とし前つけてやるからな!」

車間をつめてゆくと、ようやく車のナンバーが見えた。

地元の市が書いてある。


そして、ナンバーは……。