口を閉じたままでいるので、さらに続ける。

「純子は、あの放送で言ったとおり、次々に呪い殺している。その呪いを解くのは、千夏や美鈴、それに哲也君しかいないと思う」

「……あたしにどうしろって言うの?」

「一緒に謝ろうよ」

「謝る?」
すぐに千夏は復唱した。

「うん。純子のお墓に行って謝ろう。純子は優しいから、だからきっと」

「バカじゃね?」

私の言葉を遮って吐き出すような言い方で千夏が言った。

そのまま立ち上がると、私を見おろした。

「あんた、自分がなに言ってんのかわかってんの?」

「千夏……」