きっと純子ならわかってくれるはず。

人を傷つけるのはキライで、虫さえも殺せなかった純子。

そんな彼女が、恨みにまかせて呪い殺しているなら、きっと話せばわかってくれる。

今、私の中に【444の呪い】が、本当にあることなのだという確信が生まれた。

鏡がどうしてもついて来る、と聞かないのでふたりで公園へ向かった。

土曜日の公園は、子供連れの家族でにぎわっていた。

入り口近くのベンチに座る姿。

寒いのに、ミニスカートにブーツ姿で座る千夏は、すごく大人びて見えた。

「千夏」
そう私が声をかけると、千夏は私を見てそれから視線を横に移した。

「あれ? 刑事さんも一緒なの?」

いぶかしげに表情を曇らせた。

「そこで偶然会ったの」