「それってさ、他の生徒さんからも証言があるんだけど、山本さんの遺言っていうか……最後に言った言葉だよね?」

「はい」

またあの放送が思い出されて、悲しい気持ちになる。

純子はそう言ったんだ……。

「その言葉通りに、山本さんのお母さん、そして宮本渚さんが亡くなっている」

「はい……」

そこで、鏡はなぜか足を止めて私に向いた。

つられて私も立ち止まる。

鏡の表情。

それが、悲しそうになった。

「実は、今朝……。兼子先生が遺体で見つかったんだ」