「今から、会って話せない?」

流れのまま尋ねると、千夏は沈黙した。


3秒、4秒……。


『別に、いいよ』

5秒たって、千夏は答えた。

私たちは通学路にある公園で待ち合わせをした。

意外にすんなりOKを出す、ってことは千夏も身に危険を感じているのかも。

だとしたら、純子に謝ってくれるかも。

期待を胸に、私は着替えると家を出た。

11月近くなり、晴れているのに外は冷えている。