「先生さようなら」

死刑執行の合図がくだされた。

完全足元からなくなる椅子。


ガクンッ


首に体重がかかり、顔に血が一気にのぼる。

もう、声も出ない。

のどに食いこむスカーフが、酸素を遮断した。

苦しい。

苦しい!

苦しい!!

目玉が飛び出そうにせり出す。

舌が口から飛び出す。



のたうち回りながら最後に見たのは、笑顔で手を振る山本の顔だった。