___ジジッ____

この音……。

さっきも……。

それが何の音だったかを思い出す前に、

ピーン ポーン パーン ポーン

大きな音が鳴り響いた。

バッと振り向くと、そこには放送室の椅子に座って私を見ている生徒がいた。

「山本……さん……」

さっきよりも大きな絶望が私を包んだ。

「先生、会いにきたよ」

真っ黒な目をした山本が私を見て笑っていた。

「ウソ、ウソ!」

放送室の扉のカギを開けて、扉を開けようとする。

「開かないっ!」

カギを開けてもビクともしない扉。