後ろで、千夏が呆れたような声で、
「また、それ?」
と、つぶやいたが気にせずに続ける。

「純子が最期に言ってた呪いのことです」

「ああ……。事情聴取でもたくさんのクラスメイトが言ってたね。それが、なにか?」

「純子は【444の呪い】がある、って信じてたようです。そして、最初に亡くなった山本博実……純子のお母さんは【444】に関係した物を見てから亡くなっています」

「え……?」

鏡は驚いた顔をすると、考え込む。


やっぱり、気づいてなかったんだ……。


「パチンコが大当たりした後に亡くなっているんですよね? その時の大当たりが【444】だったようなんです」

「へぇ……」