「じゃあいくよ」

純子は近づきながら、構えるとバッドを横に振った。

とっさに両手でそれを受けようと手を伸ばす。


バキバキッ


「ぎゃああああ!」

すごい衝撃が両手に走り、私はその場に倒れてのたうち回った。

両手がありえない方向に曲がっていて、右の手首からは骨がつき出していた。

血があふれている。

「痛い! 痛い!」

転げまわる私の真上に純子の顔があった。

不思議そうにのぞきこんでいる。

「こうやって、いつもあたしを見おろしてたよね」

「許して……。痛い、痛いよぉ」

「だってゲームだもん」

またバッドを構える純子。