足を止めて、上半身を折った。

激しく咳きこみながら酸素を取り込もうと何度も呼吸をする。


ハァ ハァ ハァ


地面が見える。

なんとか息を整え、体を起こそうとした時、それは見えた。

目線の先に誰かの上靴が。

「え……」


顔をあげると、すぐそばに純子はいた。


「ウソだろ……」

あえぎながら私は純子を見た。

なんで?

さっきまで部室にいたのに!?