ロッカーを閉めようと手をかけた時、何かが小さい鏡に映ったような気がして手を止めた。

もう一度鏡を見る。

私の後ろにある机の横あたりに誰かがいる。


それは……。


純子だった。


「!!」

バッと振り向く。


・・・・・・誰もいない。


「な、なんだ……ビックリした。気のせいかよ」
そう言ってロッカーを閉める。

やはり疲れているようだ。

早く帰って寝よう……。


カバンを手に、机に置いてある封筒を取って歩き出す。