信じてないだろうな。

でも、どうでもいい。

純子は死んだのだから。

「その子のお母さんも自殺した、って今朝のニュースでやってたよね?」

しつこく食いさがる3年に、私は一礼する。

「整備、行ってきます!」

その言葉に3年は、
「ああ。行ってらっしゃい」
と、つまらなさそうに言った。

ドアに手をかけたところで、再び、
「あ、そうだ。渚」
と、声をかけられる。

なんだよ、もう……。

純子の話なんてしたくないんだよ。