この間も、同じ場所に倒れたな……。

あの時は、なにが気に入らなかったんだっけ?


たくさんありすぎて、忘れちゃった。

「違うよ……。お母さん、私はいつも感謝しています。お母さんのおかげだって思っているからっ」

「ウソつき!」

悲鳴のような叫び声。

聞きたくない。

聞きたくないよ!

ドスッ

足でお腹を蹴りあげられたあたしはその場にうずくまった。

痛い。

痛い……。

「お母さん、ごめんなさい。……ごめんなさい」
泣きながら謝る。


それも、いつものことだから。