駅前のファーストフードは、昼時だからか混んでいた。
さすがにこの時間だから制服姿なのは私たちだけだったけど、子供連れやサラリーマンの話し声がうずを巻いている。
「情けないよな」
さっきから黙り込んでいた太一がポツリとつぶやいた。
空になった紙コップを置くと、悲しそうな目で私を見てくる。
「純子のこと?」
「ああ。あいつ、こないだひどい顔してた。あの時、なんでちゃんと声をかけなかったのか、ってそればっか考えちまうよ」
瑠奈を見ると、黙ってストローに口をつけている。
「私も、おかしいと思うべきだった。純子は私たちを避けていたけれど、どこかでSOSを出していたのかもしれないよね」
言いながら、これまでの日々を思い出す。
さすがにこの時間だから制服姿なのは私たちだけだったけど、子供連れやサラリーマンの話し声がうずを巻いている。
「情けないよな」
さっきから黙り込んでいた太一がポツリとつぶやいた。
空になった紙コップを置くと、悲しそうな目で私を見てくる。
「純子のこと?」
「ああ。あいつ、こないだひどい顔してた。あの時、なんでちゃんと声をかけなかったのか、ってそればっか考えちまうよ」
瑠奈を見ると、黙ってストローに口をつけている。
「私も、おかしいと思うべきだった。純子は私たちを避けていたけれど、どこかでSOSを出していたのかもしれないよね」
言いながら、これまでの日々を思い出す。