「は?」

「親なら、こんなことしない」

そう言ったかと思うと、純子は思いっきりアタシの頬を殴った。


ガスッ


あまりに強い力で殴られ、トイレの壁に頭を打ち付けた。


……なんでこんなに強いの?


痛みでクラクラしながらも、なんとか上半身を起こす。

「……や、やめなさい」

「親なら、これもしない」
そう言うと、今度は左の頬を殴られる。


ブシュッ


という音ともに、アタシの鼻から勢いよく鼻血が飛び散った。