「キャア!」

恐ろしさのあまり、アタシは走り出していた。

どこに逃げればいい?

なんで、自動ドアしかないのよ!


逃げ回るうちに、『トイレ』のマークに目が留まった。

そうだ、ここのトイレには窓があったはず!

そこからなら!

アタシは女子トイレに飛びこむ。

トイレのドアにもカギがついていたので、すぐにそれを施錠した。

すぐに、ガンガンッ ガンガンッ
と、ドアを叩く音が聞こえた。

ガタガタッと開けようとする音。


振り返ると、トイレの奥の壁に窓があるのが見えた。