【444の呪い】ですって?

バカじゃないの。

たかが高校生が言ってたことを信じるなんて、どうかしてる。

純子がアタシに呪いをかけた?

あの、気の弱い子が?

「アハハハ」

急におかしくなって、アタシは笑った。

疲れているのかしら。


でも、それも今日で終わり。

もう、水商売なんてせずにひとりで暮らせる分だけ稼げる仕事に変えよう。

重くのしかかっていた日々とは、これでさよならできるんだ。


ふと、目の前の雨が作るカーテンの向こうに、きらめくネオンが見えた。

にじんだ景色の中、そこだけが輝いている。