言いたいことを言い終えたのか、3人が顔を見合わせると歩き出した。

その背中に向かって、私は言う。

「……あんたたちこそ、【444】には気をつけた方がいいんじゃない?」

ピタッと足を止める3人。

すぐに大きな声で爆笑。

「アハハ、バカじゃないの?」
千夏がおかしくってたまらなさそうにお腹をかかえる。

「今どき呪いなんてあるかよ」

「意外に遙香も非現実主義なんですね」

残りのふたりも笑いながら校門を曲がってゆく。

まだ笑い声が響いていた。

私も、呪いなんて信じているわけじゃない。

だけど、それでは純子が浮かばれない気がした。


【444の呪い】

もし、それが現実になるのなら、少しは純子も安らかに逝けるのだろうか?