悔しかった。

チャンスはあったのに、私は行動に移せなかった。

それは、『友達をやめる』と言った純子への怒りだったのかもしれないし、勇気がなかったのかも。


今となってはわからないけれど、後悔ばかりが胸を苦しめている。


私たちは3人で歩き出す。

夕暮れは夜の景色になり、そして、もう純子はこの世にいない。



それが、まだ現実のものとは思えなかった。