「だって、ウチが【444の呪い】のこと教えたから」

小刻みに震える瑠奈の体。

その目に光るものがあふれだす。

「そんなことないよ」

「でも、でもっ。聞いたよね、あの純子の放送。【444の呪い】のこと言ってたよね。ウチが余計な事言ったから、だから純子は自殺しちゃったんだよ」

最後は涙声でむせながら、瑠奈は顔をくしゃくしゃにして泣いた。

黙ってその肩を抱いた。

「なぁ、純子はやっぱりいじめられてたのか?」
太一が眉間を寄せて聞く。
「あの放送で、そう言ってたよな。俺、知らなかった。同じクラスなのに、そんなこと全く知らなかった。それが、悔しいよ」

「ウチも」
瑠奈が鼻をすすりながら言う。

私もふたりに言う。

「私も、おかしいとは思ってたの。でも、純子は話してくれなくて……。今思えば、無理やりでも聞き出すべきだった。さっきから、そればっかり考えてる」