「変な子。アタシ、もう仕事だから、さっさと葬式とかの手配したいのよね」

まるで、迷惑といった感じで博実はボヤく。

ICUの中扉を開けて、
「ちょっと! 急いでるんだけどっ」
と、大声で呼びかけている。

「帰ろう」

瑠奈が私の制服の袖を引っ張った。


「……うん」


モヤモヤとした気分のまま、私は病院を出た。