「ひどい……」

「【444】」

その時、瑠奈が博実に向かってそう口にした。

「はぁ?」

バカにしたような口調で博実が答える。

瑠奈は博実のそばまで来ると、
「【444】には気をつけてください」
と、丁寧に言った。

「……何言ってるのよ」

「純子が亡くなる前に言っていました。お母さんにも【444の呪い】をかけた、って。数字の【444】を見たら、悪魔にチカラをもらった純子が復讐に来ますから」

「あなた、頭おかしいんじゃないの?」

クククと笑って、博実は自分の頭に人差し指をあてた。

「数字の【444】には気をつけてください」

もう一度だけそう言うと、瑠奈は私のそばに来た。