「すみません! 救急車を、救急車を!」
兼子先生が携帯で119番通報をしている。
マヒした頭で、それをぼんやり見ていた。
……これは、現実の出来事?
それから10分ほどして、救急隊員が駆けつけたころには校内はパニックになっていた。
まだ残っていた生徒が、放送を聞いたのか見物に来ている。
のぞき込むその顔は、楽しんでいるように見えた。
ようやく運ばれていく純子。
その後、警察官が数人やって来て、私はその場から追い出された。
全部がコマ送りの映像。
自分がなにをしているのかも分からずに、気づけば私は教室に戻っていた。
クラスメイトは、もうほとんどいなかった。
当然、千夏や渚、美鈴の姿も見えない。
残っている人になにか尋ねられたけれど、私は答えられなかった。
やがて、みんないなくなった。
兼子先生が携帯で119番通報をしている。
マヒした頭で、それをぼんやり見ていた。
……これは、現実の出来事?
それから10分ほどして、救急隊員が駆けつけたころには校内はパニックになっていた。
まだ残っていた生徒が、放送を聞いたのか見物に来ている。
のぞき込むその顔は、楽しんでいるように見えた。
ようやく運ばれていく純子。
その後、警察官が数人やって来て、私はその場から追い出された。
全部がコマ送りの映像。
自分がなにをしているのかも分からずに、気づけば私は教室に戻っていた。
クラスメイトは、もうほとんどいなかった。
当然、千夏や渚、美鈴の姿も見えない。
残っている人になにか尋ねられたけれど、私は答えられなかった。
やがて、みんないなくなった。