『うちの母親も悪魔です。実の子を信じなかった。他にも___あたしを苦しめたり裏切った人たちを許すことはできない』
キーンコーンカーン
チャイムが純子の声に被さる。
4時40分になったのだ。
チャイムが鳴り終ると、スピーカーから、
ガタガタッ
という異音が聞こえた。
『開けなさい! 山本さん、今すぐここを開けなさいっ』
聞いたことのないような怒鳴り声を出す兼子先生、スピーカーはそれを拾っていた。
『遙香、瑠奈。ごめんね。あたしは悪魔と戦うために、本当の悪魔になる』
自分の名前を呼ばれたことが、私を我に返らせた。
イヤな予感が現実になりつつあるのがわかったから。
立ち上がると、そのまま走って教室を飛び出した。
廊下に出ても、まだ純子の声が響いている。
『本当の悪魔になって、呪いをかけます。4時44分に死ねば、悪魔があたしにチカラをくれるの』
キーンコーンカーン
チャイムが純子の声に被さる。
4時40分になったのだ。
チャイムが鳴り終ると、スピーカーから、
ガタガタッ
という異音が聞こえた。
『開けなさい! 山本さん、今すぐここを開けなさいっ』
聞いたことのないような怒鳴り声を出す兼子先生、スピーカーはそれを拾っていた。
『遙香、瑠奈。ごめんね。あたしは悪魔と戦うために、本当の悪魔になる』
自分の名前を呼ばれたことが、私を我に返らせた。
イヤな予感が現実になりつつあるのがわかったから。
立ち上がると、そのまま走って教室を飛び出した。
廊下に出ても、まだ純子の声が響いている。
『本当の悪魔になって、呪いをかけます。4時44分に死ねば、悪魔があたしにチカラをくれるの』