マイクのスイッチをONに入れると、ウィーンという機械音が低く聞こえ、スタンドについているランプが赤く光った。

大きく深呼吸をすると、その横にある『音符』マークを押した。


ピン ポン パン ポーン


軽快な電子音が、校舎の中に響き渡るのが聞こえた。


あたしは目を閉じた。






悪魔様、あたしの願いをどうかかなえてください。