『悪魔教は、悪魔を崇拝する宗教でアメリカの田舎地方で信じられていた。

復讐したい相手を文字で記すか宣言をする。

その上で、4時44分(午前でも午後でも可能)に自らの命を絶つことで、悪魔と契約をすることができる。

悪魔と契約をした者は、指定した日から復讐を終えるまで悪魔の化身としてこの世に存在できる、と信じられていた。

復讐を果たした後、その者は悪魔に喰われる』


何度もむさぼるように読んだ。

読むたびに、これこそがあたしが探していたものだという確信が生まれる。

体中が震えた。

それは、ついに見つけた喜びに他ならない。

カバンからノートを取り出すと、そこに書いてある文字を一字一句間違わないように書きうつした。