急いで机に行くと、座るのももどかしくページをめくった。

「違う。違う」

めくってもめくっても、キリスト教やユダヤ教などについての説明が続いた。

やがて、後半のページに差しかかった時、そのタイトルが目に留まった。


『悪魔教』


そこからのページを食い入るように読んだ。

挿絵には、口から悪魔のような物体を出している西洋人の絵が描かれていた。

さらには、神父の恰好をした人が患者と思わしき人の背中を叩いている絵。

昔の人は、悪魔が人に宿ると思われていたらしい。

似ているようだが、呪いとは違う。

違う。

違う!

次のページをめくる。

「……あった」

そこには『444 悪魔との契約』というタイトルが。

ゴクリとつばを飲み込んだ。


これだ……。