「なにこれ」
近づいて見ると、そこには真っ赤な二つ折りの財布がぽつんと置かれていた。
……なんでこんなとこに財布が?
右手を伸ばして、それを手に取ったその時、
「あ」
と、声が聞こえた。
顔を上げると、後ろの扉に柴田千夏がいた。
いつでもしっかりとメイクをしているし、自分の魅力を自分自身で分かっているタイプ。
男子からは人気があるみたい。
千夏とは、お互いに名前では呼び合っているけど、連絡先やラインも知らないくらいのただのクラスメイト。
なんとなく、話しかけづらいっていうか……。
近づいて見ると、そこには真っ赤な二つ折りの財布がぽつんと置かれていた。
……なんでこんなとこに財布が?
右手を伸ばして、それを手に取ったその時、
「あ」
と、声が聞こえた。
顔を上げると、後ろの扉に柴田千夏がいた。
いつでもしっかりとメイクをしているし、自分の魅力を自分自身で分かっているタイプ。
男子からは人気があるみたい。
千夏とは、お互いに名前では呼び合っているけど、連絡先やラインも知らないくらいのただのクラスメイト。
なんとなく、話しかけづらいっていうか……。