もう痛みも感じないんだ。

あたしは半分、死んでいるから。

コンビニでマスクを買うと、それをつけた。


少しはマシかな……。


誰よりも早く学校につくと、あたしはそのまま職員室へ。

用務員さんしかまだ出勤していない。

チラッとあたしを見ると、用務員さんは職員室のカーテンを開けだした。

あたしは、カギがかかっている壁に近づく。

朝まで考えていたあたしの“最期”。

それを実現するために、あたしは『放送室』と書いてあるカギを素早くスカートのポケットに落とした。


……大丈夫、見られていない。


すぐに職員室を出る。