夕暮れの校舎は、下駄箱の扉を閉める音さえも反射しているようで心細くさせる。
もどかしく上靴を履くと、あたしは階段をのぼる。
誰の声も聞こえない。
自分の足音だけが、一緒についてきているよう。
3階まで登りきると、窓からの光で廊下がオレンジに染まっていた。
教室の後ろの扉は開いていた。
もちろん、誰もいない。
そのまま自分の席に行くと、机の中を覗きこむ。
「あった」
やっぱりそこには教科書が入っている。
もう、本当にバカだ。
それでも家につく前に気づいて良かった。
それをカバンに詰めこむ。
これで大丈夫。
よし、帰ろう。
そう思って教室から出ようとした時、あたしの目は教壇の上にある赤い物体をとらえた。
もどかしく上靴を履くと、あたしは階段をのぼる。
誰の声も聞こえない。
自分の足音だけが、一緒についてきているよう。
3階まで登りきると、窓からの光で廊下がオレンジに染まっていた。
教室の後ろの扉は開いていた。
もちろん、誰もいない。
そのまま自分の席に行くと、机の中を覗きこむ。
「あった」
やっぱりそこには教科書が入っている。
もう、本当にバカだ。
それでも家につく前に気づいて良かった。
それをカバンに詰めこむ。
これで大丈夫。
よし、帰ろう。
そう思って教室から出ようとした時、あたしの目は教壇の上にある赤い物体をとらえた。



