ようやく解放されたのは、夕方近くになってからだった。

だんだんと夕暮れが近づいて来ている。

始末書のようなものを書かされて、住所と名前、それに携帯電話の番号を教えた。

最後に親指を朱肉につけられて印を押させられた。

「山本さん。あなたの処分は明日校長と話し合って決めます。とりあえず明日は学校に来てもいいけど、最悪、退学もありえますから」
そう吐き捨てると、兼子先生はもうあたしなんて振り返らずに去って行った。

怒ったまま大股で小さくなる後ろ姿を見送った。


退学……。


あたしにいったい何が起きているのだろう。

悪いことはしていない。

だけど、誰も信じてくれない。

助けてくれる友達も、もういない。


___【444の呪い】


ふと、瑠奈の言葉を思い出す。