「謝れ! 謝れ!」
興奮状態のように、兼子先生は叫んだ。

まるで泣いているような怒号。

「ごめんなさい。ごめんなさい」

なにに謝っているのか分からないまま、あたしは何度もそう言った。

あたしには、味方なんていない。


生きる意味なんて、ないのかもしれない。