お財布の中身は7000円しかない。

毎日のジュース代がかさんで、もうこれしかない。

それを言って、3人は許してくれるのだろうか?

「なに見てんの?」

千夏があたしの肩をたたいた。

「あ……」

「やだ、幽霊見たみたいな顔してる」
クスクスと千夏は笑う。

はたから見たら、あたしたちは友達に見えるのかもしれない。

「あ、あのね……。千夏、あたし……あんまりお金がないんです」

あたしは正直に言った。

どうせあとでバレること。

「え?」

千夏がクスッと笑った。