日曜日の町、と言っても都会ではないからそんなに人は多くない。

待ち合わせ場所には、当然のように千夏の他にも渚と美鈴がいた。

千夏は大人っぽい黒で統一された服装。渚はジーパン。美鈴はチェックのスカートといった格好。

「純子の私服ってダサくね?」

開口一番、千夏はそう言って笑った。

あたしは自分の服を見た。

もう何年も着ているワンピース。

それにキャラクターの書いてあるエコバック。

たしかにオシャレとは言えないかもしれない。

でも、服を買いたいなんてお母さんにとても言えないし……。

あたしが何も言わないのを見て、肩をすくめた千夏が、
「じゃあ、行こう」
と、歩き出した。