影宮さんからの最後のメッセージがあったのは13分前。
丁度家に帰っている時。
私よりも先に家に帰って、ナニかを見てしまったんだ。
「影宮さん……大丈夫だよね?」
言いようのない不安に襲われて、「大丈夫!?」とメッセージを送ってみるけど……それに既読の文字が付かない。
もしかするともう……。
ダメだ、あんな事があったから、悪い事ばかり考えてしまうよ。
人の心配よりも……自分の心配をしなきゃいけないのに。
保健室で影宮さんに言われた言葉が重くのしかかる。
鏡の中にナニかがいると知ってしまったのに、気付かないフリなんて出来るのか。
今でさえ意識的に鏡を見るのを避けているのに、万が一、鏡を見た時にナニかが映っていたら。
私は、気付いていないフリなんて出来る自信がないよ。
もういっそ、眠ってしまおうかとも思ったけど、お腹も空いたしお風呂にも入っていない。
布団の上に落ちた、赤い粉……固まった咲良の血を見て、お風呂には入りたいと思った。
だけど……お風呂場にはもちろん、脱衣所にも鏡はある。
そこにナニかが現れたらと思うと、部屋から動きたくはなかった。
丁度家に帰っている時。
私よりも先に家に帰って、ナニかを見てしまったんだ。
「影宮さん……大丈夫だよね?」
言いようのない不安に襲われて、「大丈夫!?」とメッセージを送ってみるけど……それに既読の文字が付かない。
もしかするともう……。
ダメだ、あんな事があったから、悪い事ばかり考えてしまうよ。
人の心配よりも……自分の心配をしなきゃいけないのに。
保健室で影宮さんに言われた言葉が重くのしかかる。
鏡の中にナニかがいると知ってしまったのに、気付かないフリなんて出来るのか。
今でさえ意識的に鏡を見るのを避けているのに、万が一、鏡を見た時にナニかが映っていたら。
私は、気付いていないフリなんて出来る自信がないよ。
もういっそ、眠ってしまおうかとも思ったけど、お腹も空いたしお風呂にも入っていない。
布団の上に落ちた、赤い粉……固まった咲良の血を見て、お風呂には入りたいと思った。
だけど……お風呂場にはもちろん、脱衣所にも鏡はある。
そこにナニかが現れたらと思うと、部屋から動きたくはなかった。