「いいじゃん、どうでも」

雅哉が先に飛び込むようにして乗る。

ガシャン

丸い機体が揺れた。

「もう…」

文句を言いながら七海が乗り込み、萌絵も後に続く。

扉を閉めると自動でガチャッと音がしてロックがかかったらしい。

そのままゆっくり上昇してゆく。


ここも無人だけど、危なくない?


なんか、不安。

となりの機体が私たちの前に流れてきた。

「行こう」

駿がそう言って、乗り込む。