「…なに?」
雅哉が言うが、アナウンスはお構いなしに続ける。
『お伝えします。「チーム争奪現金プレゼント大会」は、続行となります。残念ながら陽菜様は失格となりますが、その取り分は皆様でお分けいただくことになります』
皆が顔を見合わせる。
萌絵ですら、泣き声を止めてアナウンスに聞き入っているようだった。
『もちろん、このような事故が起きてしまった以上、棄権されるのはいたし方ないとは思います。皆さんでお決めになり、続行される場合はスタンプカードを持って次の乗り物へお進みください』
またあの音楽が流れ出す。
繰り返し流れる同じ音楽に、いやな気持になった。
雅哉が言うが、アナウンスはお構いなしに続ける。
『お伝えします。「チーム争奪現金プレゼント大会」は、続行となります。残念ながら陽菜様は失格となりますが、その取り分は皆様でお分けいただくことになります』
皆が顔を見合わせる。
萌絵ですら、泣き声を止めてアナウンスに聞き入っているようだった。
『もちろん、このような事故が起きてしまった以上、棄権されるのはいたし方ないとは思います。皆さんでお決めになり、続行される場合はスタンプカードを持って次の乗り物へお進みください』
またあの音楽が流れ出す。
繰り返し流れる同じ音楽に、いやな気持になった。