「咲弥ちゃん、聞くのよ! あの遊園地のお化け屋敷であなたは死んでいないの。きっと、自殺しようとしたけどとどまったの」


声がする。


意味不明の言葉。


「違う! 私は死んだんだ! 死んだの!」

床に倒れこんで絶叫した。

自分の声じゃないみたいな低い声。

「お母さんの証言があるのよ」

その言葉に、急に視界がはっきりした。

「・・・え?」

床から顔を上げた。