「それは・・・」

「死んだあなたが彼らに復讐した、っていうのはおもしろいストーリーだとは思うわ。だけど、実際のあなたは生きている。これって、どういうことかしら?」

「・・・」

力が抜けてまた椅子に座り込んだ。

「本当なら、7つ目のお墓はあなたの物だったわけでしょう? 復讐が終わったのに、どうしてあなたはまだこの世にいるの?」

藤森さんが私の顔をのぞきこむ。

意地悪そうな言い方。


嫌悪感が生まれた。


「そんなの私にだって分かりません。もういいですか? 帰りたい」