話すべきことは話したし、もうこれ以上のインタビューには精神的に耐えられそうになかったから。

「待って」

そう言うと、藤森さんはメモ帳をパラパラめくる。

どんどんぞんざいな言い方になっているようで、不快感が疲れを倍増させる。

「ごめんなさい。私、もう疲れて・・・」

「あなたは死んでいるの?」

「は?」

足を組む藤森さん。

両肘を白い机に乗せて組んだ指にあごを乗せた。

「その話が本当なら、あなたはきもだめしの日に自殺したってことでしょう? でも、私の目の前にいるあなたはどう見ても生きているのよね」